2009年を振り返る
今年の総括として、Perlとの関わりを振り返ってみる。
Perl Modules
- Pure PerlによるPerl5 Virtual Machineの実装がなんといっても思い出深い。おかげでPerlプログラムの実行が具体的にイメージできるようになった。
- B::Foreach::Iteratorでforeachイテレータを進めるのはAcme::Perl::VMで培った知識によるハックである。
- Test::LeakTraceはそこそこ有用だが、やや使いにくい。しかし、Devel::LeakTrace(::Fast)?を使うくらいならこちらのほうが高速で精度も高く、使いやすさもマシである。
- Scalar::Aliasは面白い試みだが、黒魔術が過ぎるか。
- ShipIt::Step::ChangeAllVersionsはModule::Setupのテンプレに組み込んであるので最近のモジュールでは必ず使っている。
- Module::Install::XSUtilもXSモジュール用のテンプレに組み込んである
Others
- Shibuya.pm#11, Shibuya.pm#12, YAPC::Asia 2009 で発表した。
- JPerl Advent Calendar 2009 Hacker Trackに「Module::Install::XSUtilでXSモジュール用のMakefile.PLを書く」という記事を書いた。
- Moose高速化計画では、JPAの支援を得てMooseの開発に携わった。私はそれほど社交的では無いので、JPAの支援がなければこうして国外のプロジェクトに深く関わることはなかったに違いない。この縁で現在Mouseのメンテナに加わるなど、Perlに対する関わり方そのものも大きく変わった。
- p5pに対してはRFC: A new syntax to give a method an extra blockを提案したが、返信ができておらず不完全燃焼気味である
総じて面白い試みがいろいろできてよかった。また、今年はPerlコミュニティと深く関わり始めた年といえる。Shibuya.pmに関わり始めたのは去年だが、深く関わるようになったのは今年からだし、JPAやMoose community、p5pなどとも関わった。コミュニティと関わると色々な刺激を受けてよい。
逆に反省点は、言葉の壁に怖気づいてしまったことだろうか。英語能力が足りないこと以上に気持ちの上で怯んでしまい、英語での議論を後回しにしがちだった。これを克服するには英語能力を磨くしかない。
ということで、就職活動を開始することとなりました。
就活中もどうぞよろしくお願いいたします。