CPAN Testersの紹介

最近Perlのネガティブな話が話題ですが、ちょっとCPANまわりのサービスの自慢をさせてください。それは CPAN Testers です。

CPAN Testers *1 とは、CPANに公開したモジュールがどの環境で動きどの環境でどういうエラーがでるのかを集積するサービスです。

よく「Perl/CPANは枯れている」といいますが、それを支えているのはPerlの歴史とかPerlerの性格といった形のないものではなく、この CPAN Testers なのです。これがすごくいいんですよ。

特徴をざっと並べるとこんな感じ:

  • Social testing service for CPAN
  • Testerたちがモジュールを手元の環境でテストしてそのレポートをサーバに送る
  • 同じ環境でもビルドオプションが違うパターンもあるので、自分ひとりで様々な環境でのテストは不可能
  • 環境依存コードがあるときに特に有効
  • モジュールを使う側にとっても自分の環境で動くかどうかすぐわかる
  • また、コードサイズが大きなモジュールの場合、そのモジュールがメンテナンスされているかどうかの指標にもなる
  • ただしこれらの特徴すべてはモジュールにテストがあることが前提

見た目はこんな感じ:

これらは MetaCPAN というサイトからみにいくのが普通です。

個々のfail reportには perl -V の結果をはじめとして関連するとおぼそしきモジュールのバージョンなども表示されるので、デバッグも捗るというわけですね。これは安定してポータブルなモジュールの開発には欠かせません。

いかがでしょう、便利そうじゃありません?真似してもいいんですよ!

*1:or CPAN Testers Reports

*2:Perl最新版の内部APIが変わったらしく大量にfailがありますね…