『心理学の「現在がわかる」ブックガイド』がいい感じ

『心理学の「現在がわかる」ブックガイド』は5人の心理学者による120冊以上の書籍のレビューである。この本は私の大学時代の恩師二人が監修&共著ということで買ってみたが、かなり面白い。扱っている本はメジャーなものが多く、私が読んだことのある本も十数冊ある。できれば学生時代に手にとりたかった。

心理学の「現在」がわかるブックガイド

心理学の「現在」がわかるブックガイド

巷には人間心理を扱う本は沢山あるが、タイトルに「心理学」とあっても心理学という学問に基づくとは限らない。むしろ、学問としての心理学とは無関係で、何の根拠のないものがほとんどだ。それならば、心理学者のレビューに基づいて本を選ぶほうがいい。また「エセ心理学にだまされるな!」というコラム中で心理学関係の書籍の評価方法について述べている点もよい。
逆に、この本の目次を眺めて興味がわかなければ、心理学科を志すのはやめたほうがいい。心理学を学んでも人の心を読めるようにはなれない。心理学は心を読む学問ではないのだ。